この記事では、子どもが物を投げるのをやめさせる方法を、物を投げてしまう理由と一緒にお伝えしていきます。
また、物を投げるのはいつまで続くのかということについてもお話していきます。
何か気に入らないことがあったときや、思い通りにいかなかったときに、子どもって物を投げるんですよね。
家の中だけではなく、ほかの子どもも遊んでいるところでも物を投げて、投げたものが当たりそうになったりもします。
もちろん、私が働く保育園でも、気に入らないことがあったときに物を投げる子どもはいます。
でも、何度言っても投げることをやめてくれなくて、困りますよね。
「何回も言ってるでしょー!!」と怒りたくなくても、怒ってしまいます。
そこでこの記事では、私が実際に保育園での経験をもとに、子どもが物を投げるのをどうやったらやめさせることができるのかお話していきます。
合わせて物を投げてしまう理由や、物を投げる行動がいつまで続くのかについても書いていきます。
理由が分かると、今までよりも落ち着いて子どもに叱ることができますよ。
物を投げるのをやめさせる方法
子どもが何か気に入らないことがあったとき、物を投げるのをやめさせる方法は、「投げる」とは違う、「別の行動」を教えることです。
とっても簡単なことで、物を投げてしっまったときに「できない時は物を投げずに、できないよってお母さんに教えてね」って伝えるんです!
もちろん物を投げるのは危険なので、やめさせることは大切です。しっかり伝えていきましょう。
しかし、やめさせるだけでは、子どもの思いは解消されないままですよね。
なので、物を投げるのは危ないということを伝えた後に、「じゃあどうしたらいいのか」までを、子どもにお話ししてあげてください。
物を投げてしまう子どもは「うまくできない!」「なんだか気に入らない!」という複雑な思いを、物を投げるという行動で子どもなりに表現しているのです。
その「投げる」という表現方法を、お母さんに「できないよ」「やって!」と伝える、という表現方法に変えてあげると、物を投げるのをやめさせることができます!
物を投げるのは、「うまくできない!」「気に入らない!」という思いを、うまく言葉にできないから、投げてしまうんですね。
ぜひ、物を投げてしまったときは、「危ないからやめようね」と伝えたあとに「うまくできなかったら教えてね」と伝えるようにしてみてください!
物を投げるのはいつまで続く?
物を投げるのがいつまで続くのかというと、子どもによって個人差はありますが、してほしいことを言葉で表現できるようになる2歳~3歳頃までです!
子どもが物を投げる時って、「思い通りにいかない!」「なんだか気に入らない!」という思いがあるときがほとんどなんです。
なので「思い通りにいかない!」→「物を投げる」という流れを
「思い通りにいかない!」→「言葉で助けを求める」という流れに変えることができるようになると、物を投げる行動は減っていき、やめさせることができます。
実際に私が働いていいる保育園での、子どもを例を紹介しますね。
1歳のA君は、車のおもちゃが大好きです。
しかし、車のおもちゃのドアがうまく開かなかったり、並べた車の列が崩れてしまったりすると、どんなに大好きなおもちゃでも投げてしまうのでした。
そこで、保育士は「うまくできなかったら先生に、できないよって教えてね」とその都度伝えるようにしました。
すると、初めのうちは突発的におもちゃを投げてしまっていたA君ですが、ある日「できない」と言って保育士におもちゃを持って来てくれるようになったのです!
投げる以外の方法を伝え続けたことで、A君は物を投げずに保育士に言葉で助けを求めることができるようになり、物を投げるのをやめさせることができました!
このように、言葉で表現することができる頃になると、物を投げるのをやめさせることができるようになると分かりますね!
物を投げるのをやめさせる時に大切なこと
物を投げるのをやめさせる時に大切なことは、投げてしまったときの子どもの気持ちに共感することです!
「これが嫌だったんだね」と、子どもの気持ちを言葉で表してあげるのです。
思いや気持ちを言葉にしてもらうことで、子どもは自分の気持ちをコントロールできるようになってきます!
そして気持ちをコントロールでるようになると、物を投げるのをやめさせることができます。
しかし、小さい子どもにとって自分の気持ちをコントロールすることはとても難しいことです。
大人でも気持ちのコントロールができないことがありますよね。
では、気持ちをコントロールできるようになるためにはどうすれば良いのか。
それは、その時の気持ちを言葉にしてもらい、共感してもらうことなのです。
これには、周りの大人の助けが必要です。
「車のおもちゃのドアを開けたかったんだね、でも開かなかったんだね。難しかったんだね〜、できなくて嫌だったんだね。」
と、その時の気持ちを実況してあげます。
すると子どもは、嫌だ、難しいってこんな気持ちなんだ、と少しずつ学んでいくのです。
2歳くらいの子どもの、この小さな積み重ねがとても大切です!
これから生きていくうえで必要な自分の感情をコントロールする力の基礎となっていきます。
「できないよ!やって!」
たった二言ですが、小さなこどもにとっては難しいことなのです。
子どもは自分の気持ちを理解・自覚することで、だんだんと気持ちをコントロールできるようになってきます。
「大人がやめせさる」、というよりりも、物を投げることを「子どもが自分からやめる」と言うほうが正しいですね!
物を投げてしまった時の気持ちに共感することが、投げるのをやめさせる時にはとても大切なんですね。
まとめ
子どもが物を投げるのをやめさせる方法や、やめさせる時に大切なことをご紹介しました。
物を投げてしまう子どもは、うまく言葉で表現できないから、物を投げることでその思いを伝えようとしているのです。
そのことがわかると、子どもが物を投げてしまったとき、前より穏やかに子どもと関わることができるような気がしませんか?
しかし、物を投げるのは危険なことです。
危ないので投げてはいけないということはしっかり伝えつつ、できなかったら教えてねということを繰り返し伝えていきましょう!
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